what is sapoca
個別で多様な支援が必要とされる障害のある人には、サポートブックという個人カルテのようなものがあります。山口県においても県がサポートファイルとして様式を提示し、多くの人が作成をしています。
その様式は、三障害を網羅するもので、A4サイズで49ページにものぼり、実際に作ってみると、不要な部分が白紙として残ったり、必要とする情報に行きつくまでにすんなりとはいかなかったりします。加えて作成に時間がかかり、出来上がった時には情報が変わっている項目もあり、使い勝手に少々不安がある感じでした。
また、サポートブックの活用場面というと学校や施設で年度初めに担当者が変わる時に必要というイメージでしたが、様々な災害を経験するにつれて有事の際にこそ絶対必要な物として感じるようになりました。
まず、紙媒体で一目瞭然にするためにA4用紙、一枚で作った個人票を作成しました。次に中越地震を経験された施設の方から、有事の際に必ず必要な情報が、本人確認と正式な薬の名称、Dr.の処方日と聞き、デジタル化を考え始めました。
更に防府で起きた豪雨災害で被災された高齢者施設の方から、本人の近くにカルテを常設していなければ、緊急時に持ち出せないと聞き、デジタル化したものを携帯できるように考えました。
そして、情報の取扱で、慎重さを期すために情報入手する持ち主の目の前で行うICカードにしました。そのようないきさつで誕生したのがさぽかです。
施設と利用者をつなぐ
好き嫌いの移り変わりなど、施設で過ごすために必要なその日の申し送りをメールなどを利用して施設と簡単に情報共有できます
スタッフと利用者をつなぐ
スタッフに知っておいて欲しいことを利用者が記入・追記することができ、過ごすために必要な情報を蓄積していくことができます
緊急時の利用者をまもる
お薬やアレルギーなどのいのちに関わる情報が施設利用外で必要な場合も、カードにスマホをかざすことで情報を確認することができます
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